この記事のポイントまとめ
- 2025年9月9日・10日に「AI活用EXPO 2025」が開催決定。業務効率化を目指す企業にとって注目のイベント。
- 実業家の堀江貴文氏、THE GUILDの深津貴之氏など、AI業界の著名人が多数登壇し、イベントへの期待感を高めている。
- 2025年5月の先行開催では約1,700名が来場登録し、立ち見が出るほどの盛況ぶり。9月の拡大開催への注目度は非常に高い。
- 「AI・人工知能EXPO」や「AI博覧会」など、類似の展示会も活況を呈しており、AI市場全体の熱狂を裏付けている。
- イベント開催は、出展企業や関連技術を持つ企業の認知度向上に直結し、株式市場での物色テーマとして意識されやすい。
- エクサウィザーズ(4259)、PKSHA Technolo
注目のAI関連銘柄
- 【4259】エクサウィザーズ: ChatGPT活用業務支援AI「exaBase」を提供。
- 【3993】PKSHA Technology: AIアルゴリズム開発の国内トップランナー。
- 【3655】ブレインパッド: データ分析とAI導入支援のパイオニア。
- 【9984】ソフトバンクグループ: AI革命を掲げ、巨額投資を続ける市場の主役。
- 【5574】ABEJA: 小売・製造業向けにAIプラットフォームを提供。エッジAI分野でも注目。
- 【2158】FRONTEO: 独自AI「KIBIT」でリーガルテックやヘルスケア分野に強み。
- 【6701】日本電気(NEC): SCM分野などでIFSと提携し、AIサービスを国内外に展開。
- 【4414】フレクト: 好業績のAI関連銘柄として注目される。
2025年6月25日、AI活用EXPO実行委員会は、来る9月9日(火)と10日(水)の2日間にわたり、「AI活用EXPO 2025」を東京都立産業貿易センター浜松町館で開催すると発表しました。このニュースは、株式市場においてAI関連銘柄への関心を一層高める起爆剤となる可能性があります。
「AI活用EXPO 2025」とは? なぜこれほど注目されるのか?

この展示会は、「AIが話題だが、どう業務に活かせばいいかわからない」「ツールが多すぎて選べない」といった、AI導入の初期段階で悩む企業や個人を対象としています。単なる技術展示に留まらず、業務効率化や生産性向上に直結する具体的なヒントを提供することに主眼が置かれているのが最大の特徴です。
注目ポイント①:豪華すぎる登壇者
今回のEXPOが特に注目を集める理由の一つが、その豪華な登壇者陣です。
第一弾として発表されたのは以下の3名です。
- 堀江 貴文 氏(実業家): 常に時代の最先端を走り、多方面で影響力を持つ同氏がAIについて語ることは、大きな注目を集めます。
- 深津 貴之 氏(THE GUILD 代表/note・弁護士ドットコム CXO): 日本のUI/UXデザインやプロダクト開発の第一人者であり、生成AIに関する深い洞察力で知られています。
- 溝口 宗太郎 氏(tldx Solutions GmbH (tl;dv) カントリーマネージャー): AI議事録ツール「tl;dv」の日本展開を率いる人物で、具体的な業務改善事例に精通しています。

このような業界のトップランナーたちが集結するカンファレンスは、AIの最新トレンドや未来の展望を知る絶好の機会となり、イベントの価値を飛躍的に高めています。
注目ポイント②:5月先行開催の大成功と拡大開催への期待
実はこのEXPO、2025年5月20日に東京交通会館で先行開催されており、その実績が9月の拡大開催への期待を煽っています。情報解禁からわずか1ヶ月半という短期間での開催にもかかわらず、約1,700名もの来場登録があり、カンファレンスでは立ち見が出るほどの盛況ぶりでした。
<5月開催の来場者の声>
- 「無料で豪華な講師陣の話を聞けたことが良かった」
- 「担当者の方が親身になって説明をしてくれた。こちらも話しやすく、得られる情報以上に印象的だった」
<5月開催の出展社の声>
- 「AIへの関心が高いお客様とマッチングができ、非常に満足でした」
- 「実際に導入を検討しているお客様と既に接触、商談ができました」
これらの声は、イベントが単なるお祭りではなく、具体的なビジネスマッチングの場として機能していることを示しています。この成功体験を基に、9月展は会場を拡大して開催されるため、さらなる盛り上がりが期待されています。

群雄割拠のAI展示会、その中での「AI活用EXPO」の位置づけ
在、日本国内ではAI関連の展示会が数多く開催されており、それぞれに特徴があります。投資家として市場の熱気を測る上で、これらの展示会を比較理解することは重要です。
展示会名 | 主催者 | 特徴 | 開催時期・場所 |
---|---|---|---|
AI活用EXPO | AI活用EXPO実行委員会 | 著名人登壇。AI活用の「はじめの一歩」を支援。実践的ヒントが豊富。 | 9月(浜松町) |
AI・人工知能EXPO(NexTech Week) | RX Japan | 日本最大級。大手企業が多数出展・来場。BtoB商談に特化。 | 春(4月・ビッグサイト)、秋(10月・幕張) |
AI博覧会 | AIsmiley | AI専門メディア主催。最新トレンドや導入事例が豊富。年複数回開催。 | 春(3月・浜松町)、夏(8月・国際フォーラム)など |
働き方改革 EXPO | RX Japan | 業務効率化・DXがテーマ。生成AI活用も主要な展示対象。 | 年4回(東京・名古屋・大阪) |
「AI活用EXPO」は、日本最大級の「AI・人工知能EXPO」ほど大規模ではないものの、堀江氏のような著名人を起用したカンファレンスで強い集客力を持ち、AI導入の裾野を広げる役割を担っています。この「裾野の広がり」こそが、AI市場全体の成長を支える重要な要素であり、株式市場においてもポジティブな材料として捉えられます。
関連銘柄はこれだ!注目すべき上場企業群
「AI活用EXPO」の開催は、AI技術が社会実装される大きな流れを象徴しています。この流れに乗り、成長が期待される関連銘柄を「本命株」「中小型・出遅れ株」「注目株」に分けて徹底解説します。
【本命株】市場を牽引するAIの巨人たち
【4259】エクサウィザーズ
AIソリューション開発の雄であり、特にChatGPTを活用した業務支援AIプラットフォーム「exaBase」シリーズが主力です。NTTコミュニケーションズとの提携により、その強力な営業網を活用した拡販が期待されています。AI関連の展示会にも積極的に出展しており、業界での存在感は抜群です。生成AI関連の本命銘柄として、常に注目が集まります。
【3993】PKSHA Technology
「アルゴリズム・ソリューション」と「AI-SaaS」を両輪に事業を展開する、AI業界のトップランナーです。自社開発のアルゴリズムを基盤とした対話エンジンや画像認識技術は、多くの企業で採用されています。生成AI関連株の代表格として、市場での注目度は非常に高い銘柄です。
【9984】ソフトバンクグループ
孫正義会長兼社長が「人類の叡智を超えるASI(人工超知能)の実現」を掲げ、AI分野に巨額の投資を続けています。同社の投資動向は、AI業界全体のトレンドを左右するほどのインパクトを持ちます。直接的なAI開発企業ではありませんが、その投資先企業群の価値向上を通じて、株価が大きく動く可能性があります。
【3655】ブレインパッド
データ分析とAI導入コンサルティングの草分け的存在です。企業のDX推進が加速する中、データに基づいた意思決定や業務プロセスの最適化を支援する同社の役割はますます重要になっています。AIを「活用する」段階で不可欠なパートナーとして、安定した需要が見込める銘柄です。
【中小型・出遅れ株】次なるテンバガー候補を探せ
【5574】ABEJA
自社開発のAIプラットフォーム「ABEJA Platform」を基盤に、小売業や製造業向けにDXを支援しています。特に、クラウドだけでなくデバイス上でAIを処理する「エッジAI」の分野で強みを持ち、今後のIoT社会の進展とともに大きな成長が期待される注目株です。
【2158】FRONTEO
独自開発のAIエンジン「KIBIT」と「Concept Encoder」を駆使し、リーガルテック(法律関連)やヘルスケア、ビジネスインテリジェンス分野で事業を展開しています。専門性の高い領域でのAI活用に強みを持ち、ニッチながらも高い収益性が見込めるユニークな存在です。
【4414】フレクト
クラウドインテグレーション事業を主力としつつ、AI関連のソリューション提供にも力を入れています。好業績のAI関連銘柄としてSBI証券のレポートでも取り上げられるなど、市場からの評価が高まっています。DX支援の需要拡大を追い風に、さらなる成長が期待されます。
【比較・注目株】EXPO出展企業やテーマで探る
コード | 銘柄名 | 市場 | 注目ポイント |
---|---|---|---|
6701 | 日本電気 (NEC) | 東P | 製造業向けSCMなどでAI活用を推進。IFSとの提携強化。NexTech Weekの常連出展企業。 |
4476 | AI CROSS | 東G | ビジネスチャットやSMS送信サービスにAIを活用。 |
7046 | TDSE | 東G | AI技術を活用したソリューション提供やコンサルティングを手掛ける。 |
2148 | ITメディア | 東P | IT・テクノロジー分野の専門メディア。AI関連のニュース発信で市場の注目度を測る指標に。 |
7911 | TOPPANホールディングス | 東P | 2025年大阪・関西万博でAI自動翻訳システムを提供予定。AIの社会実装を象徴する銘柄。 |
これらの銘柄は、AIという大きなテーマの中で、それぞれ異なる強みや事業領域を持っています。「AI活用EXPO」のようなイベントは、これまで光が当たらなかった企業の技術やサービスが発掘されるきっかけにもなり、新たな投資テーマが生まれる土壌となります。
最近のAI業界ニュース&材料
AI業界は日進月歩で進化しており、関連ニュースが株価を動かす重要な材料となります。直近の注目すべき動向をまとめました。
市場全体を押し上げる追い風
- 米AI大手Anthropic、東京に拠点開設へ: 「Claude」シリーズで知られる米国の有力AI企業Anthropicが、2025年秋にもアジア初の拠点を東京に開設することが判明しました。これは、日本市場の重要性が世界的に認識されている証左であり、国内のAI関連企業にとっても競争と協業の機会が増えることを意味します。
- 政府の強力な後押し: 政府は「AI戦略2021」を掲げ、AIの利活用環境の整備を積極的に進めています。また、経済産業省とNEDOは生成AI開発支援プロジェクト「GENIAC」を推進しており、産官学連携での開発が加速しています。
- 市場規模の拡大予測: IDC Japanの予測によると、国内AIシステム市場は2025年にかけて年平均25.5%の高い成長率を維持すると見られています。この力強い成長予測が、投資家の期待を支えています。
個別企業を刺激する好材料
- シャープ、エッジAI「CE-LLM」展開加速: シャープは、家電などのデバイス上で動作するエッジAI「CE-LLM」を搭載した製品を、B2BとB2Cの両分野で四半期に1つ以上のペースで投入していく方針を明らかにしました。これはAI技術の具体的な製品化が加速していることを示しています。
- 日立、産業向け生成AIで事業ポートフォリオ改革: 日立製作所は、産業分野向け生成AI「Hitachi Generative AI for Industrial」を軸に、事業ポートフォリオの改革を進めています。製造業のDXを強力に推進する動きとして注目されます。
- LayerX、地方のDX展にも積極的に出展: 法人支出管理AIクラウド「バクラク」を提供するLayerXは、6月24日に熊本で開催された「熊本AI・DX革新展 2025」に出展しました。首都圏だけでなく、地方の中小企業にもAI活用の波が広がっていることを示す事例です。
AI技術は製造業から小売、金融、医療まで、あらゆる業種で導入が検討されています
よくある質問(FAQ)
- 「AI活用EXPO」の開催は、関連銘柄の株価にどのような影響を与えますか?
-
直接的な業績への影響は限定的ですが、ポジティブな影響が期待できます。第一に、イベントの盛況ぶりや著名人の発言がメディアで報じられることで、「AI」というテーマ自体への注目度が高まります。第二に、出展企業は自社の技術やサービスをアピールする絶好の機会となり、新たな顧客獲得や提携につながる可能性があります。これにより、投資家の期待感が高まり、株価が刺激されることがあります
- どのAI関連銘柄に注目すれば良いですか?
-
投資戦略によります。安定した成長を狙うなら、既に市場での地位を確立しているエクサウィザーズ(4259)やPKSHA Technology(3993)などの「本命株」が考えられます。高いリターンを狙うなら、ABEJA(5574)のような成長ポテンシャルの高い「中小型株」や、まだ市場に十分に評価されていない「出遅れ株」を探すのも一案です。本記事で紹介した銘柄の事業内容や最近のニュースを参考に、ご自身の投資スタイルに合った銘柄を選んでください。
- 大規模な「AI・人工知能EXPO」と「AI活用EXPO」の違いは何ですか?
-
「AI・人工知能EXPO」はRX Japanが主催する日本最大級のBtoB商談展で、出展社数も多く、大手企業が最新技術を披露する場です。一方、「AI活用EXPO」は、より実践的な「活用のヒント」に焦点を当て、著名人によるカンファレンスをフックにAI導入の初心者を主なターゲットとしています。どちらも重要ですが、市場の裾野を広げるという点では「AI活用EXPO」の役割も大きいと言えます
- 生成AI関連株はすでに上がりすぎていて、「AIバブル」ではないですか?
-
「AIバブル崩壊説」が一部で囁かれることもありますが、多くの専門家はAI革命がまだ始まったばかりだと見ています。IDC Japanの市場予測が示すように、AI市場は今後も高い成長が見込まれています。短期的な株価の過熱感には注意が必要ですが、AIが産業構造を根本から変える長期的なメガトレンドであることは間違いなく、優れた技術やビジネスモデルを持つ企業は今後も成長を続ける可能性が高いと考えられます。
- AI関連銘柄に投資する上で、海外の動向も重要ですか?
-
非常に重要です。NVIDIAやMicrosoft、Googleといった米国の巨大テック企業がAI技術開発をリードしており、その動向は世界のAI市場に大きな影響を与えます。また、Anthropic社が東京に拠点を設けるように、海外企業の日本進出は国内市場の競争環境を変える可能性があります。海外の最新技術トレンドや企業の動向を常にチェックしておくことが、国内の関連銘柄への投資判断においても不可欠です。
- 投資家が「AI活用EXPO」のようなイベントに参加するメリットはありますか?
-
大いにあります。企業のプレスリリースや決算資料だけではわからない、現場の熱気や技術の具体的なデモンストレーションを直接体感できます。出展企業の担当者と直接話すことで、企業の将来性や技術の優位性を肌で感じることができます。また、カンファレンスを聴講することで、業界の最新トレンドや今後の方向性を掴むことができ、より深いレベルでの投資判断が可能になります。参加は無料なので、情報収集の場として非常に価値が高いです。
- AI関連銘柄への投資で注意すべき点は何ですか?
-
いくつか注意点があります。まず、技術の進化が非常に速いため、企業の競争優位性が短期間で変化する可能性があります。次に、期待が先行して株価が実態以上に買われる(PERが高くなる)傾向があるため、高値掴みに注意が必要です。また、AI技術の活用には法規制や倫理的な課題も伴うため、そうしたリスクも考慮に入れる必要があります。特定の企業だけでなく、複数の銘柄に分散投資したり、AI関連の投資信託を活用したりするのもリスク管理の一つの方法です。
コメント