ブロンコビリー【3091】決算書の採点!8点
ブロンコビリーの2024年12月期決算は、売上高や利益面で大きな伸びを見せつつも、一部の経費管理や投資活動に課題が残る印象です。特に、株主還元や新規出店の積極性が評価されますが、外部環境の厳しさを踏まえたリスク管理が今後の課題と言えるでしょう。
松井証券ビジュアル決算【★4つ】

ブロンコビリー<3091>[東証P]が1月21日大引け後(15:30)に決算を発表。24年12月期の連結経常利益は前の期比52.2%増の26億円に拡大し、25年12月期も前期比18.5%増の30.8億円に伸びを見込み、9期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。4期連続増収、3期連続増益になる。同時に、今期の年間配当は前期比2円増の26円に増配する方針とした。直近3ヵ月の実績である10-12月期(4Q)の連結経常利益は前年同期比13.4%増の5.4億円に伸びたが、売上営業利益率は前年同期の7.8%→7.7%とほぼ横ばいだった。
決算概要・全体像の把握
ブロンコビリーは2024年12月期において売上高266億円(前年比13.9%増)、営業利益25億円(同53.9%増)、当期純利益17億円(同71.0%増)と、いずれも堅調な成長を見せました。外食業界全体が回復基調にある中で、同社は新店舗展開や高付加価値商品の提供で消費者の支持を獲得した形です。

「堅実な業績拡大が見られる一方で、外部環境の不透明さへの対応が問われます。」
来期の予想
2025年12月期は売上高295億円(前年比10.8%増)、営業利益30億円(同18.5%増)、当期純利益18億円(同9.0%増)を予想しています。新規出店や商品開発により成長を継続する方針ですが、円安や原材料高騰など外部リスクをどう乗り越えるかが鍵となります。



「増収増益の予想ですが、競争激化に備えた柔軟な戦略が必要です。」
損益計算書(PL)を分析
売上総利益率は67.6%と前年より向上しましたが、販売費及び一般管理費も増加しています。特に、原材料価格や物流費の上昇分をカバーしつつ利益を伸ばせた点は高評価です。一方で、特別損失の削減が純利益の大幅増加に寄与しており、今後の安定性が問われます。
- 売上高:13.9%増と外食市場回復の恩恵を受けた。
- 営業利益:53.9%増で効率改善が成果を出した。
- 純利益:特別損失削減により71.0%増。



「利益の伸びが目立つものの、費用増への対応力を継続する必要があります。」
貸借対照表(BS)を分析
資産合計は245億円(前年比7.7%増)となり、流動資産は微増に留まりました。自己資本比率は81.6%と非常に健全ですが、固定資産の増加が資金効率の観点で懸念材料となる可能性があります。
- 流動資産:微増に留まり流動比率は改善が必要。
- 固定資産:新規出店投資に伴い増加。
- 自己資本比率:81.6%と高水準を維持。



「安定性が高い財務構造ですが、資産運用効率の改善が期待されます。」
キャッシュフロー計算書(CF)を分析
営業活動によるキャッシュフローは26億円と前年を上回りましたが、投資活動によるキャッシュフローが13億円のマイナスに拡大しています。主に新規店舗出店や設備投資が影響しており、資金効率化が求められます。
- 営業キャッシュフロー:前年より改善し、安定性を示す。
- 投資キャッシュフロー:店舗拡張による支出が増加。
- 財務キャッシュフロー:配当や借入金返済に伴う支出継続。



「投資余力は十分ですが、キャッシュの使い道に注目したいです。」
指標を計算
収益性や効率性の観点で以下の指標を計算しました。
- ROE(自己資本利益率):8.6%(前年比改善)。
- ROA(総資産利益率):7.0%(前年比改善)。
- 売上債権回転率:24.6(前年並み)。
- 総資産回転率:1.09(前年から微増)。



「全体的に改善傾向にあるが、さらなる効率向上を期待したい。」
成長分野やリスク領域を把握
「とんかつ業態」の拡張や新業態「信貴や」の展開は成長分野として注目されますが、円安や原材料価格の高騰は収益性へのリスクです。特別損益の影響が小さくなった点は好材料ですが、物流費や人件費の高騰への対応が課題です。



「新業態への取り組みは成長余地を広げるが、コスト管理が鍵です。」
株主関連情報の確認
配当は年間24円と前年から増加。次年度も26円を予定し、配当性向は20%台を維持しています。株主還元の姿勢は評価できますが、配当政策の持続性を支える収益性の確保が求められます。



「安定した配当政策は評価できるが、長期的な収益基盤の強化が必要です。」
投資判断は買い?売り?
結論として、長期的な成長を目指した戦略が明確で、財務基盤も安定している点を評価し「買い」推奨。ただし、外部環境の不透明さに対応する柔軟性とコスト管理能力の向上が今後の株価に影響を与える可能性があるため、中長期的な視点での投資が望ましいです。
四季報情報
3091 (株)ブロンコビリー ぶろんこびりー [小売業]
作成日:2024年12月18日
【決算】12月
【設立】1983.12
【上場】2007.11
【特色】名古屋地盤。炭焼きステーキ等を提供する郊外型高価格レストラン。関東出店を本格化。好財務
【連結事業】ステーキ・ハンバーグ専門レストラン100 <23・12>
【続 伸】店舗純増7(前期同5)計画。買収子会社上乗せ。既存店の客足好調続き営業増益。25年12月期は客数が高水準。前期のランチメニュー値上げ効果が通期化。トッピング充実奏功し客単価上昇。食材費の高止まりや人件費増をこなし営業益続伸。
【拡 大】M&Aは積極検討、ステーキなどと親和性高い業態に照準。たれ製造子会社はステーキ店で使用ソースの外販推進。【本社】465-0097名古屋市名東区平和が丘1-75 TEL052-775-8000
【新本社(1.1~)】名古屋市中村区椿町1-5 【店舗】愛知,岐阜,三重,静岡,東京,埼玉,神奈川,千葉,滋賀,京都,大阪,奈良,兵庫,福岡
【従業員】<23.12>連596名 単575名(31.5歳)[年]473万円
【証券】[上]東京(P),名古屋(P)[幹](主)大和(副)野村,東海東京,日興[名]三菱U信[監]あずさ
【銀行】三菱U,十六,愛知,大垣共【URL】https://www.bronco.co.jp/corporate/
【業種】 外食・娯楽サービス 時価総額順位 40/164社
【仕入先】昭和
【販売先】一般消費者
【比較会社】3053 ペッパFS,3097 物語コーポ,7412 アトム
【連結】松屋栄食品本舗,レ・ヴァン
【増減配回数】増6 減1 据3 無0 【総還元性向】26.6%(3期平均54.2%)
【四半期進捗率】3期平均73.4%* 今期88.8%(+15.4pt)
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