信越化学工業(株)【4063】の決算をAIが解説。10点中何点??

どうもふくりんです。

信越化学工業(株)【4063】の決算発表が10/25にありました。

AIによる分析です。ご参考までに!

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目次

信越化学工業 2025年3月期第2四半期決算分析

信越化学工業<4063>[東証P]が10月25日大引け後(15:00)に決算を発表。25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比3.6%増の4429億円に伸び、通期計画の8200億円に対する進捗率は54.0%に達し、5年平均の50.5%も上回った。会社側が発表した上期実績と据え置いた通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比4.8%増の3770億円に伸びる計算になる。直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比6.0%増の2231億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の32.0%→32.1%とほぼ横ばいだった。

引用松井証券

決算内容評価:7.5/10

信越化学工業(4063)が2024年10月25日に発表した2025年3月期第2四半期(2024年4月〜9月)決算は、全体として堅調な内容でしたが、大きなサプライズがあったわけではなく、若干の懸念材料も見えました。業績自体は着実に成長しているものの、前年同期比で一部減益が見られたことや、為替の影響、セグメント別の収益性にバラつきがある点などを考慮し、厳しめに7.5点としました。

サプライズでは無いってことは確かだね!

以下、決算の詳細をセグメントごとに分析していきます。


1. 売上と利益の動向

  • 売上高:1兆2664億円(前年同期比+5.9%)
  • 営業利益:4057億円(前年同期比+6.2%)
  • 経常利益:4429億円(前年同期比+3.6%)
  • 親会社株主に帰属する純利益:2941億円(前年同期比-2.4%)

売上と利益は概ね堅調に推移しており、特に営業利益と経常利益が前年同期比で増加している点は好感されます。しかし、純利益が前年同期比で減少していることは若干の懸念材料です。純利益減少の主因として、海外子会社からの配当が今期から実施され、税金費用が一時的に増加したことが挙げられます。したがって、一時的な要因があるとはいえ、今後もこのトレンドが続くかは注視が必要です。

また、通期計画に対する進捗率は54.0%と良好で、5年平均の50.5%を上回っているため、会社の目標達成は十分視野に入っている状況です。


2. セグメント別業績

生活環境基盤材料

  • 売上高:5094億円(前年同期比+3.8%)
  • 営業利益:1521億円(前年同期比-7.9%)

主に塩化ビニルやか性ソーダを含むこのセグメントでは、売上高は堅調に推移したものの、営業利益が前年同期比で減少しています。特に、7〜9月期では価格水準の維持に成功したものの、か性ソーダの価格変動が一進一退の状態となり、利益面での圧迫が続きました。米国事業拠点での最新技術の活用などで挽回が期待されますが、価格面での不安定さが課題です。

電子材料

  • 売上高:4644億円(前年同期比+9.3%)
  • 営業利益:1867億円(前年同期比+21.1%)

このセグメントは大きな成長を見せています。特に半導体市場において、シリコンウエハーやフォトレジストなどの先端材料が需要を牽引し、営業利益が大幅に増加しました。また、子会社化した三益半導体工業との連携も収益を押し上げる要因となっています。今後も半導体市場の拡大に伴い、成長が期待できる分野です。

機能材料

  • 売上高:2260億円(前年同期比+4.9%)
  • 営業利益:538億円(前年同期比+4.0%)

機能材料セグメントでは、シリコーン製品の高機能化や値上げ作業が進められ、堅調な利益成長が見られました。中国経済の不振により汎用製品の需要がやや落ち込んでいますが、機能性の高い製品でその影響をカバーしており、全体としては安定的な成長を維持しています。

加工・商事・技術サービス

  • 売上高:665億円(前年同期比+3.0%)
  • 営業利益:149億円(前年同期比+24.8%)

このセグメントでは、特に半導体関連のウエハーケースや自動車用入力デバイスの需要が堅調に推移し、営業利益が大幅に伸びています。自動車関連市場での需要が底堅いことが利益成長を支えています。


3. 財務状況とキャッシュフロー

信越化学の財務状況は非常に良好です。自己資本比率は83.3%と高く、財務の健全性が際立っています。また、営業活動によるキャッシュフローも前年同期比で改善し、4518億円となっています。一方で、設備投資額が前年同期比で増加しており、半導体関連の投資に対する積極性が見て取れます。

4. 株主還元策

中間配当金は1株あたり53円(前年同期比+3円)と増配を継続しています。また、通期の配当予想は106円となっており、前期比で6円の増配を予定しています。配当性向は40%とバランスが取れており、安定的な配当が期待できます。

また、自己株式の取得も進んでおり、投資家に対する還元姿勢が非常に強いと感じます。特に自己株式の消却も進んでおり、株主価値の向上が図られています。


5. 今後のリスクと展望

ポジティブ要素:

  • 半導体市場の回復が進む中、シリコンウエハーやフォトレジストなどの成長が今後も続く見込み。
  • 自動車市場、特にEV市場での需要増加が機能材料セグメントに寄与する可能性。
  • 積極的な設備投資が中長期的な成長をサポート。

リスク要素:

  • 塩化ビニルやか性ソーダなど、生活環境基盤材料セグメントでの価格変動リスク。
  • 為替の影響が大きく、特に円安が今後も続く場合、利益の変動要因になる可能性がある。
  • 地政学的リスクや米中貿易摩擦の影響。


総評と投資戦略

信越化学工業の2025年3月期第2四半期決算は、全体として堅調な内容でしたが、特定のセグメントで利益が減少するなど、若干の懸念材料もあります。ただし、半導体関連事業の成長や、積極的な設備投資による中長期的な成長期待は高いです。

短期的には利益の伸びが鈍化する可能性がありますが、長期的には成長が見込まれる企業としてポートフォリオに組み入れる価値が高いです。特に半導体市場の回復を受けた収益成長が予想されるため、今後の動向には注目したいところです。

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